■ ペンギン
島に久しぶりの雨が降った。
多くの生き物たちにとって、恵みの雨である。
ペンギンも例に漏れず、ザアザアと雨が降る中を飛び出していき、雨水を口にした。
ペンギンは、海水も普通に飲用にすることができる。
鼻の中に、塩を濾し取って排出する腺が備わっているからだ。
多くの沿岸に生きるペンギンにとっては、雨とは単に体温を奪う鬱陶しいものかもしれない。
しかし森に営巣するペンギンは、森に生きるその他多くの動物と同じく、水を飲むにも水の在り処へ移動する必要があった。
巣からあまり離れずに水を得るチャンスは、ペンギンにとって、とてもありがたいものだった。