■ 6.海、96時間-
雨がやみ、海岸周辺の調査および島の全容把握のため一度拠点を離れて単独行動に出ている。
72時間-
この手の事故に遭遇した人のボーダーライン、適切な生存行動をしていなければ8割は助からないと言われる時間。
所属する組織でもそれを想定した様々な訓練が行われてきたがいざ実際にやらなければいけない状態と訓練は全く違う。
そもそも、上の命令を無視する形で上陸した自分のミスが始まりだ。だけど人にはずっと恵まれてきたその持前の幸運ってやつが、72時間を大きな問題もなく達成してくれた。
不気味なほどに何も起きないただ、水平線と白すぎる浜が広がる風景を歩く。
南西側は岩場、それを囲むように海岸が広がっていて拠点の奥側の森が小山になっている。
採取できる石の性質からして、隆起して出来た島だろう。
見渡す限り海が広がっているが方角によっては島がみえているがすべてここと同じような姿をしている。
この[島]は流動的かつどこにでも出現する-
それを実証するような風景だけが広がっていた。
ならばなぜ、文明の痕跡がこんなにも漂着しているのだろうか・・・。