Eno.531 ナラーシュ・ディンブラ

■ -3-

叔父にとんでもなくうまいピザを食わせてもらう夢を見た。
夢か…。

---
子供の頃の俺は田舎よりも更に田舎の乾燥地帯で母親と2人で暮らしていた。
父親に会ったのは16の頃だった。
父には正式な妻がいた。

父のそばで働きたかったが争いの種になる事はその頃の俺にも分かったので言わなかった。
そんな俺を見て察してくれたのか、父の兄…叔父が自分のとこの農園と工場で面倒を見てくれることになった。
「いつか父さんとも働けるさ!」と。

ここでの仕事は楽しい。オリーブ油だけじゃなくお菓子や化粧品。人が喜ぶものを作っているという実感がある。
…薬や草を取り仕切るよりよっぽど全うだ。

なによりもあの叔父がな。気がいいというのか。太っ腹で前向きでやたら明るいし、たいそう俺をかわいがってくれるしで。
褒められたい役にたちたいその一心でここまできたわけだ。

---

…まあ文才はいまいちだが。
今あの本があればな。とげとげの草についても書いてあったはずだ。オリーブはさすがに書いてなかったか。