■ 君への手紙(4)
君へ。
元気だろうか?
こちらは……ちょっと無茶をして怪我をした。
ああ、でも大丈夫。シュパーズに助けてもらったから。
シュパーズは器の大きい男だよ。
知識も豊富だし、指示も的確。
それに、なにより前向きだ。見ていて気持ちが良くなってくる。
色々学びたいな……。技術だけじゃなくて、精神的な面も。
君も知っての通り、僕は精神面に課題を抱えてる。
なんとかしようとは思ってるんだけど、長年染みついた癖がなかなか直らない。
『てめえのお節介は見栄と自己防衛だ。その根底にあるのはクソみてえな人間不信だ。
早いところなんとかしねえと、命落とすし周りも殺す。
それか、てめえの大っっっ嫌いな父親みたいになるぞ!』
って、ここに来るちょっと前に勇者さんに怒られたんだけど……昨日はそれを痛感する事態になった。
本格的にまずいことになる前に自分から救援を求めないと駄目なんだよな。
もし自分だけで抱え込みすぎて魔法を失ったら、あの時の二の舞だ。
本当のことを言うのが怖いとか言ってる場合じゃないんだ。
同じ目的をもってる仲間なら、なおさら。
それじゃ、また手紙を書くよ。
生きてたらまた。