■ ボロの手帳、五頁目
ようやく三日目、折り返し地点と言った所か?
体感時間がやけに長い。
精神が若返った……と思い込んでいれば幸せなんだろうが、何しろ私自身にとっての日常生活が頭に浮かぶ度に苦痛の方が上回る。仕事の心配事もそうだ、この島に拘束されている限り進捗も効率も緊急対応もクソも何も無い。万が一、億が一、問題が起こっていた場合、帰った頃にはどうなっているかと胃が痛む。どれだけあいつらの尻拭いをしてやらなければならないのかと。クソが。
そう考えると帰りたくない気持ちにならなくもないが、かといって遭難人らの尽力により最低限生きるための設備が整えられてきたとはいえ……シュルーム狂いの多いこの島に居たくもない。
自らの選択で摂取するのなら止める気も失せるものだが、マタンゴをなぞられたら困るのだ。