Eno.32 ロジータ

■ 落とし前……はとりあえずつけられたと思う

罠は全部に獲物がかかってたし、壊れてもなかったから伐採を限界までやってきた。
元々腹が減って、喉が渇いてたもんで、随分と消耗しちまったから、次はしっかり休まねぇとな。
無人島に来てからは一回も風呂に入ってねぇし、人があんまりいねぇ時間を見計らって岩風呂に入るとしよう。
幸い、雨が降ってくれたおかげでいつもよりは水分を確保出来そうだからな。

しかし……警戒域か。
少しばかり体を張り過ぎたな。
あのキノコをキメる鳥やら、拠点で死にかけてる奴らに比べりゃまだまだピンピンしているが、ここは無人島だ。
少しのミスが命取りになっちまう環境だ。
それを忘れねぇように、慎重に行動するとしよう……もどかしい気持ちはあるが、こんなところでくたばるわけにもいかねぇからな。


馬……拠点に帰っては来たが……あれはもう、手遅れだろう。
スエンや他の奴らが手当てをしていたが……それこそ生を冒涜するロクでもねぇ力や『神様のご加護』なんてものがねぇと難しいだろうな……。
全く……あのポプリが遺品になっちまうとはな……。
もし、生まれ変わるならウチ(レプティス)に来い。そん時は……今までの恩をしっかり返させて貰うからよ。
まァ……移動すんのにコキ使っちまうこともあるかもしれんが、泥水啜らせたり、不味い草を食わせたりはしねぇ。
あったけぇ寝床も用意するからよ。
だが……そんな夢物語をダラダラと語るのは野暮だな。
今は……そうだな…… Requiescat in pace. 良い夢を。