■ ひろびろでごろごろ

ひみつきちの進化と食糧の確保と引き換えに、木材が無くなってしまった。
そこへ赤い髪の、偉大なる木こりが現れる。
瞬く間に薪を積み上げ、有用な素材のツタと、新たなる素材の樹皮をもたらした。

子供は岩場へ駆け、釣竿を振るう。
釣ってきた大きな魚を、さっそく少年の作った燃料で焼き、功労者へ渡した。
窯を作った少女へは焼き魚を渡し、子供は焼き鮫を食む。

もふもふの少女も、罠で獲れた兎を華麗に捌いた。
そして皆で肉を分け合う。美味しさ三倍。
さらに少女は銛を進化させ漁に行き、釣果の鮫にほくほく。

人心地ついた後は、一杯になってきた倉庫の相談。
子供はすでに骨針、タイヤを不法投棄している。
複数ある要らない物は捨ててしまおうという結論で、さらに割れた皿を不法投棄した。

多少の整頓はできたが、それでも倉庫の中身はあふれそう。
そこへ赤い髪の偉大なる木こりが、再び鉄の斧を持って立ち上がった。
蔵を作りし者、その名は明智光秀。歴史に名を残す男である。

広々とした倉庫で、もふもふの少女は寝転び喜ぶ。子供も続いてごろごろと。
とても疲れたであろう少年は、柔らかなクッションに体をあずけて疲労を癒す。本当にお疲れ様である。