Eno.132 死なずの獣、回向

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時間感覚がずれてた気がする
だからだろう、此処に来るまでの海の夢を見た

あの夜の海は酷く荒れていた
黒い龍が何匹も踊り狂っているような波
叩きつける雨と、それに打たれた者の叫び声めいた雷

寝ていた。
それだけだから特に言うことはない。
目覚めた時も少し湿度が気になるが、特に何の変哲もない穏やかな天気だった。

わたしの杞憂でよかった。

奇行に走っても気にしないでくれたらいいが。