■ オ
焚き火の前でイノシシの肉が焼ける様子を
そわそわしながら眺めている。

「まだだ……まだ生焼け……!!
おれは待てが出来る男……!……おれは待てが出来る男……!」
少し前に狩猟罠をいくつか仕掛けていた。今回の成果物はイノシシ二頭。
一頭は食べ、もう一頭は保存食にするつもりだった。

「……野兎辺りが獲れれば良いと思ってたのに
まさかのイノシシ……!やはりこの島は神」
しばらくして十分に火が通った事を確認すると早速口に運ぶ。
まともな肉を食べるのは数か月ぶりだった。

「ウォオオオオッ!!
いざ桃源郷ッ!!」



[任意の広大な宇宙の画像]

[任意のサンバカーニバルの画像]

[任意の無我の境地に至った修行僧の画像]

[任意の天国で神に抱擁される画像]


「これが……"""宇宙"""……!!!」
自然と涙が流れていた。

「今はただ……世界の全てにありがとうと伝えたい……」
* * *
食べ終わった。

「……なるほど……完全に理解した。
おれがすべき事は脱出や帰還ではない……」

「この島が沈まなくなる方法を探して
毎日焼きイノシシ祭りを開く事だ……ッ!!」
でも特に良い方法は思いつかなかったので
諦めてまた脱出の為に作業や探索を開始する。