Eno.32 ロジータ

■ 流石に

……同じことばかりしていると書くことが尽きてくるな。
やってることはさっき記録を残した時のと同じだ。
罠の見回りをして残った時間で伐採……恐らく次記録を残す時も同じことをしているだろう。

しかし、木材は相変わらずぎりぎりだな。
雨が降ってくれるだけまだマシだが、日照りのようになったら水にまで木材が要るようになる。
そうなったら……あと一人くらい木こり要員が欲しいところだな。
伐採は消耗が激しいんで、もちろん死にかけは論外だが。
はァ……昔の身体だったら、こんなことで悩むことは無かったんだろうな。
普通に生活する上じゃ、あんなのは二度とお断りだが、こういう極限の状況なら、あっちの身体に軍配が上がる。
……かといって、変異の術を使ってまで昔の身体のような死人の身体にするつもりはさらさらない。
何も感じられねぇのは……ただただ虚しくて、つまらねぇ。

痛みだけを生の実感として求めていた頃には、戻れなくなっちまったな。