■ 日本語の日記 四頁目
拙者の故郷では、『ナシード』と呼ばれる声楽曲の文化がある。
これは、宗教的に楽器を認めない人々が、
人声や打楽器、時には獣の声から銃声までを集めて、
神を賛歌する宗教音楽でござる。
そうやって聞くと、
日本の方々にあっては色々思う所があるかも知れぬ。
しかし、深い歴史を持つだけに、
いざ聞いてみればなかなか良い曲を作っていると思うでござろう。
今日、男子部屋で休んでいる時、
広間の方から種々の楽器が楽しそうに響いてきた。
聞けば、驚くべき事に、
この無人島でライブステージの話が進んでいるそうで。
しかも、先に言った声音楽だけという訳ではなく、
楽器を揃えてのバンド式にござる。
ほんと、何なんでござるかな、このクラスの技術力は?
砂浜で会ったナナ殿に尋ねたら、
首尾も上々であるようで、更に期待が高まったでござる。
絶海の孤島のライブステージ。
皆のロック魂が集まったそれは、
忘れられない思い出になるでござろう。