Eno.20 スイ

■ 夢

キノコを食って気絶するように眠った時に、夢を見た。



海に溺れる夢だ。

それはガキの頃、嵐で荒れ狂った海の中に落ちて溺れたことがあった。

もがいても踠いても、身体が波に呑まれて海に沈んでいく。

激しい雨の音、波の勢いで耳が騒がしくて、何も聞こえなかった。

…。

沈んだら、何も聞こえなくなった。

身体が浮くような心地がするけれど、どんどん沈んでいく感覚がする。

息ができない。口を開けるともっと苦しくなった。

苦しむ音だけがそこだけに響いていた。





その記憶が、夢で出てきた。