■ 夢
キノコを食って気絶するように眠った時に、夢を見た。
海に溺れる夢だ。
それはガキの頃、嵐で荒れ狂った海の中に落ちて溺れたことがあった。
もがいても踠いても、身体が波に呑まれて海に沈んでいく。
激しい雨の音、波の勢いで耳が騒がしくて、何も聞こえなかった。
…。
沈んだら、何も聞こえなくなった。
身体が浮くような心地がするけれど、どんどん沈んでいく感覚がする。
息ができない。口を開けるともっと苦しくなった。
苦しむ音だけがそこだけに響いていた。
その記憶が、夢で出てきた。