Eno.188 円山 かける

■ とある数学者の手記

私は何の役にも立たない人間だ。

……別に卑下しているわけではない。事実だ。

数学にのめりこんでいるのも数字で遊ぶのが好きなだけだ。
私の論文が誰かの役に立たなくてもいいし、立ってもいい。

だからその、航海に出るのは初めて誰かの役に立ちたいと思ったからだ。
初めてのエゴが大事になるかもしれないのは申し訳ない。

うん、押し切ってすまない。
どういう形であれ無事戻ってくるから、許してほしい。