Eno.68 觥 美鳥

■ 社務記録06

今更なんだけど、これ、別に社務記録じゃないよね…?

その日は…何だったんだろう。
良く、わからないんだけれど。
みんなの前に、呼び出されて。
シアさんの作った、パンケーキを、食べさせてもらった。

シアさんは、パティシエで…パティシエだからって、無人島でパンケーキを作るのって、如何いう事なんだろう…??
きっと、シアさんの、努力と。
みんなの、協力とで、作った、大事なものだと思うの。
それを、如何して、わたしに?
それは、わたしじゃないはず。

でも…。

…シアさんは、誰かの幸せな顔をみたくて、パティシエになったんだって。
嗚呼、それは、きっと、そのとおりで。
その味は、誰かを幸せにするための味で。
それを食べたとき、わたしも確かに…幸せだったのだと、思う。


だけれど。


良い感情も。
悪い感情も。
色んなものが、混ぜこぜになった、なにかを。
堰き止めることも、できなくて。
逃げ出したのだと、思う。