Eno.32 ロジータ

■ ふと思ったが

結局、無人島でも城にいる時と何も変わらねぇな。
仕事に追われて、ろくに家族のことを見ていられない……こんなつもりではなかったんだがなァ。

……嵐が来れば俺の仕事は休みだ。
嵐は勘弁願いたいが、この嵐のうちにゆっくりするか。

正直……くたくただ。
身体が重い……だが、城に戻っても仕事が待っている。
この疲れを、城まで持って帰るわけにもいかねぇ……ここに来たのは、俺の我儘だしよ。

嵐が来たら……ただ沈むように眠りてぇ。
──今なら、悪夢も見なくて済みそう、だ。