Eno.597 鉄原すばる

■ なに考えてんのさ

ただでさえ不安なのに、やることは何一つ変わらないのに。
あんな話する必要あった?
彩乃の息遣いに、私まで気が遠くなりそうで。

今はどう足掻いたって、糸口を掴む余地なんかない。
小さい頃、布団の中で死の恐怖に怯えてやり過ごした夜みたいに。
これが最高の作品だと胸を張りながらも、急に自信がなくなる講評会の前みたいに。

答えなんてないし完成もない。今の私たちもまた。
やれることをやり尽くしたあとに――雀卓は別として――目の当たりにしたものと、そのとき再び向かい合えばいいよ。
私たちのいちばんの幸運は、ここに友達が揃ってること。


…………。

それで。
何で私までヒトデ吸わされたんだろ。
シマの謎以上に不可解なんですけど?

思い詰めてたものが吹き飛ぶ代わりに身体じゅう苦味でいっぱいになってマイナスとマイナスを掛けるとプラスってか〜だっはっは

もー!

まんまと元気になっちゃったのが
セン普段頭の回転速いけど別にそこまで考えてなさそうだったのが
腹立つ〜!