■ ~番外~
――何処か、海の上にて。
* * * * *
――後方に、暗い雲が迫ってきている。
まだ妹が見つかっていないというに、嵐が近づいてきているらしい。
ずっと、休みなく泳ぎ続けてきた。
躰が悲鳴をあげようと、限界をとうに越えていようと、逸れてしまった妹を見つけなければ、と。
だと、いうのに。
腕が、躰が、思考が、もう。
禄に、働かなくなってきて……
嗚呼、我らが神祖……
星映す海鏡の大神、ディオスメールよ……
私は……
エスティ……どうか、無事で……
(前方から迫る船に気付けぬまま、私は意識を手放した)