Eno.102 レクレシア=バーティー

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「俺、好きな子を幸せにしたいから、パティシエになりたいんだよね。」


もう16年前?10歳の時に、入学した製菓学校で、
自分とは対称的な灰色の髪の男の子に
なんでパティシエになりたいの?と質問したら返ってきた言葉。

ちなみに後から、この好きな子という人はどんな子?って聞いたら
まさかの妹のことだった。
あいつやばいくらいシスコンだけど、アイラちゃんのためならなんでもやるのが
本当にすごいと思う。一貫性があるタイプの狂人。
そしてアイラちゃんはあいつのせいで、甘いものが苦手になった……なんじゃそりゃ


……俺なんで最初パティシエやりたいな?って思ったんだっけ。
親におやつ作ったら喜んだから?姉貴が喜んだから?
俺が甘いもの好きだったから。あ、これかも理由。

そんくらい適当な理由で入学したから、
こいつすげーなって思って、俺もそうなりたいなって思った。
で、仲良くなって一緒にお菓子の研究とかするようになって
どっちから言い出したのか忘れたけど卒業したら一緒にお店開こうって約束して。
卒業して2年後の17歳の時に、Mar・Blue・Hardtを開いたけど……

俺、クーが言ってたことできてるのかな。俺が作ったもので誰か幸せにできてるのかな。
わからなくなった。美鳥さんはなにも言わないけど、俺絶対迷惑かけてる。
俺なにしてんだろ……