■ 其の九 文字
嵐の前、知らせの雨を知って固唾を飲む。

「拠点の皆、楽しそうで良いよねぇ。
俺も楽しませてもらってるし。
退屈しない良い奴ばっかりだ」
本当に退屈しないよ、楽しい奴ばっかりでさ。
ちょっとキノコが傷だけど。
そして不思議な事があるんだ。
むしろどうして今まで気づかなかったんだ?
って思う事がね。
それは、文字のこと。
俺は喋ったりして皆と話せたりしてるんだけど、
倉庫の書き置きね、俺には全部読めないの。
これ、俺には学がないとかじゃなくて本当にわかんない。
……ほんとに学がないわけじゃないからね?
確かに俺武闘派ではあるけど、
ちゃんと学問はしっかり学んでるから。
教養の道も知識からだよ。
……すごい適当に言ったけど。