Eno.648 ウェプトン・ウェブトン

■ 漂流日記.5

嵐の前にこれを記す。

普通、漂流した状態で嵐などが来ればもはや最悪としか言えない。
言えないはずだったが、皆の努力のおかげでなんとかなりそうだ。

相変わらず、団結力もあり、スムーズに事が進んでいる。
これならば、嵐が来たとしても乗り越えられるだろう。

あと、古代文明でしか聞いたことがなかった撮影機……カメラを使って、ジョザイアの旦那に写真を撮ってもらった。
まさしく私が写っていて、おもわず私の書類……証人としてギルドなどに提出していた書類にくっつけておいた。
腕の立つ冒険者などが、贋作対策としてやっている高級なものだ。
それを私がやってもらえるなどとは思いもしなかった。
本当に彼には感謝してもし足りない。
何かで返す機会があればよいのだが……。

ああそれから、皆お風呂ができて喜んでいた。
特に女性陣……リズさんの喜びようはすごい。
きっとフィオさんも喜ぶだろう。

実際私も、風呂ができたことは非常に喜ばしいと思う。
商人になる前の戦場帰りで浴びる風呂は無論、商人になってからも風呂の有り無しは宿に確認してしまう。
だから男性陣でまとめて風呂に入るのも一興……かと思ったが、フロス君は嫌がっている。

いや、もちろん男同士で入るにしろ、嫌がる人がいるのは分かる。
分かるが、あそこまで宣言することだろうか。
妙に気になるし初回での色気もあれは……。

毎回毎回彼について記述しては、やめようということで〆ている気がする。
いや、本当によくない。
私は彼にとって、頼れる人物のままでありたい。
努力しなければ。
本当に。