Eno.14 小鳥遊 軍曹

■ 10.人々、かつては暖かかったモノ

降り始めた。

風は強くないけどこれは長引くタイプだ。
島のみんなには謝っておきたい、前日から備えさせ、浮かれないようにつよく言い聞かせてしまったことを。セトくんに慰めてもらったけど・・・。
普段でも過度な演出は時に人々を混乱させる。それが原因でだめになってしまった物事が積み重なった世界で戦っているから、今の現実がとても暖かく感じるんだ。

サミュくんのネーミングセンスは、正しい方向で使えば人のためになる。この局面を乗り越えたら思う存分好きにさせたいね。

 まともに寝れない日が続き、直前まで備えを固めているうちに足を痛めたらしい。今までよく怪我をしないですんだもんだ。雨雲の接近とともに明かりの効力が薄れて来たんだろう。
シマの材料で作れそうな痛み止はあったかなと考えながら、

 雨音の中、日は暮れていく。