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思えば〝あたし〟との付き合いも、当たり前になっていました。
〝本の中の世界〟にて、知りたく無かった〝掟の真実〟を知らされ、聞きたく無かった〝民の本音〟を聞かされ、心が壊れてしまった時、手に取って読んでしまった〝ある異教典〟。
本の中の世界で過ごしているうちに、いつしか私の負の感情は人格を持ち始め、私と対話できるようになり、そして……遂には〝異形〟として、意識の海に沈んだ私の代わりに、現世にまで顕現した者。
それが〝あたし〟――〝マギサ〟と名付けた〝もうひとりの私〟。