Eno.218 シュパーズ

■ ンなことあるんだ。

 
 その日は大概にして運が悪いと思ったんだ。
朝から寝坊するし、二日酔いで頭は痛ェし、走ったら足挫いてすっころぶし……極めつけは貯水槽の点検中にそのまま水ン中に落ちちまった。
別にこの俺様がドジっつーワケじゃねえ。深酒から始まった因果が連なりに並んでこうなっちまうってのぁ無い話じゃあない。だろ?
ただ問題は大体の人間っつーのはいきなり水中にブチ込まれりゃあパニックになるよう出来ている。
だから俺様も例にならってまだ痛ェ足と身体で必死こいてバタついて水面を目指した。いやマジで死ぬかと思ったね、ありゃ。

んで。

「いやここどこだよ」


 
 藻掻きに藻掻いて顔を出して見りゃあ知らねェ場所。流石の俺様も驚いた。
だって自慢じゃあないが今まで地下暮らしのモヤシだった癖に今はこうしてこじんまりした大地と果ての無い水、更に何処までも続く空の元に居る。
何時の間に、どうしてこんな事になっちまったかは分からねえがクソしょっぱくなった口ン中も気にせずに水を掻き分け――その大地。いや島にナガレつく羽目になった。


これから俺様は一体、ど~~なっちまうんだ~~~~~!!