Eno.597 鉄原すばる

■ 大嵐

夢莉のことだから。
スネのことだから。
景のことだから。
森川のことだから。

あの四人が何を考えてたのかまではわからない。
でも、頭から煙を噴くくらい、良くも悪くも考えが回るタイプということだけは、知ってる。
だから今は、戻ってきてよかった、とだけ。

聞く気がないと言えばウソになる。
本人たちに話す気がないなら、それはつまりめぐるくんちゃんが自分の話をはぐらかしたみたいに、機が熟してないってことだ。

私はそれでいい。
いつか巡ってくるのなら。
その可能性が、私に、友人たちに、はたまたそれ以外の誰かに、ほんのわずかでもあるのなら。

その代わり――今だ、と思ったそのときは。

迷わず手を伸ばせる人間でありたい。