■ 12.豪雨、モノが舞う
ーそれは、直撃コースでやって来た。
強すぎる勢力を保ったそれは海の底すらも巻き上げながら確実に島の上を通過しようとしている。
いまこの島で共に過ごしている人々のうち、[台風]と言う概念について半分は知っているそうだが、この規模は誰もが始めて経験する強さだ。流石に外を見に行くやつがいるとは思いたくないけど、不思議な猫あたりはやりかねないと思いつつ通過に伴う被害を最小限におさえることを考えるそれがいまできる唯一のこと。
だけど、正しい考えを続けられるとは限らない
鍛え上げた拠点が奪われないことだけを願う。