Eno.589 小比類巻

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皆が楽しそうに騒いでる声が、少し怖くなった。
喧騒から離れていることが増えた。


楽しくやれることは悪くない。
私も楽しかったし、楽しくやりたかった。
それで良かったはずなのに、


殺すとか、死ぬとかが、
人に言える最大限の”悪い言葉”だったものが、
急に現実味を帯びてしまった。


窓部が、私の言葉をそうやって深刻に受け止めるものだから。


けれど、深刻に受け止めるということは、
それなりにクラスの皆のことを考えてくれてるってことだ。

一時の、冷静じゃない自分を押し込めて謝ったのは
上手くやろうしたんだ。私なりに。
謝って、素直に言えば伝わると思った。

私結構お前のこと、普通に心配してるよって。





でも返ってきたのは、一緒に帰れないかもしれない可能性の話。

何でそれ、私にするんだよ。







どうして欲しかった?私に。
どう言うのが正解だった?私。




















どうしたら、お前のこと少しでも楽にしてあげられたのかって
ずっと、分からないままだ。