■ 【感謝、それと疑念】
本当にここは賑やかだ
あぁ、騒がしいといった方が正しいか?
まあどちらにせよ、まさか俺がもう一度
こうやって風の音以外の音を聞けるなんて思いもしなかった。
今俺ぁ拠点の・・・あ、俺が建てた拠点じゃなくて
他の連中が建てた拠点の隅っこに勝手に住み着いてる。
まぁ、動けるようになれば宿代は払うつもりだし
彼らの貯めている物資に手を触れる気もない。
しかし、宿代はいいとして、命の対価は払えるものだろうか?
嵐の中小さな体で助けに来てくれた妖精(これはヒミツらしい)にはもちろん
俺を助けようときっかけを作ってくれたポンコツ嬢ちゃんにも頭が上がらねえ。
・・・ん?嵐の中ぶっ倒れる俺の方がポンコツか!ウハハ!!
それに嵐の中飛び出した嬢ちゃんを助けてくれた誰かがいるらしい。
実はこっそりソイツが一番嵐の中動いてンじゃねぇかな。そいつにも礼を言いてえ。
あー、俺の身一つで払えるもんじゃねぇなぁ。
ま、可能な限りやってみるとするか。
どうせ一度捨てた命よ!ハハ!!
・・・時に、動けなくなったときに見たあの船影。ありゃ幻覚か?
地図でいうと右上・・・そう、この小島あたりに見えた気がする。
明かりはついてなかったと思うし難破船・・・か?
まったくもって確証は無いが・・・
嵐が過ぎ去ったら見て見よう。そうだな・・・
もしあったとすればイカダが必要になるかもしれねぇな。