Eno.214 三城 華夜

■ 記録16

嵐はいつ止むんだろうか。

拠点の罠などを見て回ってみると、
色んなものが根こそぎ壊れされていた。
あたしが作った作品も、他人が作ったものも。

嵐が壊したのだ。
メチャクチャに。ぐちゃぐちゃに。
人が手間暇かけて作ったものを、自然が。
なんて呆気なくて儚いんだろう。

すごい。

すごいよ。
こんな光景が本当にあるなんて!
これが調和というものか?

嵐は人を恐れさせるが、それは死に近いからだろう。
しかし、最期には全て自然に還るものであり、
死とはもっとも自然に近いものとも言える。
……。
きっと、その中から産み出される美しさはある。
恐れの……本能の先にこそ見出せるものはあるはずだ。



……『校舎』は無事に嵐を超えられそうだ。