■ 理由
黒い空を見ると、どうしても考えてしまうことがあります。
二人は何故漂流の憂き目に遭わなければならなかったのだろうか、と。
私と違って、未だ戻る場所もあるらしいというのに。
二人にこそ「生きましょう」とは言ったものの、私が再び彼の地を踏めることはもう無いのです。
良くて監獄、大抵の場合は問答無用での死罪でしょうか。
この空を見ると、どうしても私の行く先を考えずにはいられないのです。
しかし、少なくとも、二人が戻れるようには力を尽くしましょう。
私だって、一時とは云え見ることは叶うのですから。