■ 明智桜太郎の事件簿1
「七件島殺人事件」。
高校生探偵、明智桜太郎が解決した事件の一つである。
犠牲者、推定三十数名。
死因――、
刺殺、
殴打、
絞殺、
毒殺、
焼殺、
銃殺、
など、など、エトセトラエトセトラ。

「俺の名前は名探偵、明智桜太郎。どこにでもいる普通の高校生探偵だ」

「そうなんだよ。凄い人数が死んだ事件だった」

「なんで、こんなに多くの人間が、バラエティ豊かに死んだんだと思う?」

「それが当時、わからなかった。被害者家族は泣いて、メディアは憶測でものを語った。そして、通常では考えられないその事件には、当然、通常では考えられない推論があてはめられた」

「あの島には、童話に出てくるような、恐ろしい――”魔女”がいたんだ、と」

「…………なんで、そんな事件が起きたんだと思う?俺は、いつも通りに仕事を始めた。」