■ エルフィンストーン手記10
『雨脚がすこしだけ弱くなった。
やはり皆、やることがあったほうが活気づいて見える』
『ここが僕たちにとって一番の正念場と考える。
便箋に記された期限が迫る中、いつ止むとも知れない嵐。
最悪の場合は嵐の中で船を探すことになる』
『……腹を括れたせいか、僕は多少浮かれてきているかもしれない。
級友を故郷に招待したいなどと言ってしまった』
『スネくんも御坂くんも戦っている。
いや、今は誰もが己の心と戦っているのだ』
『空屋敷くん……君も戦っているのだろう?』
『あと丁さんをあんま見なくなって地味に寂しいが
たぶん迷子だろう。
ひょっこり現れたら何事もなかったように接しておこう』