Eno.430 森川エルフィンストーン

■ エルフィンストーン手記10

『雨脚がすこしだけ弱くなった。
 やはり皆、やることがあったほうが活気づいて見える』



『ここが僕たちにとって一番の正念場と考える。
 便箋に記された期限が迫る中、いつ止むとも知れない嵐。
 最悪の場合は嵐の中で船を探すことになる』



『……腹を括れたせいか、僕は多少浮かれてきているかもしれない。
 級友を故郷に招待したいなどと言ってしまった』



『スネくんも御坂くんも戦っている。
 いや、今は誰もが己の心と戦っているのだ』



『空屋敷くん……君も戦っているのだろう?』





『あと丁さんをあんま見なくなって地味に寂しいが
 たぶん迷子だろう。
 ひょっこり現れたら何事もなかったように接しておこう』