Eno.453 志摩 秋音

■ 無題

嵐は、まだ続くようです。
昨晩少しだけ雨が弱くなった時間がありました。
皆さんは元気に飛び出していきました。
閉じこもって鬱屈していたのでしょうか。

私は、いつも通りです。
雨や景色を見ながら独り。
雨水を貯めてはタンクへと移していました。
少しだけ森を散歩しようかとも思ったのですが、
誰かと鉢合わせてしまいそうだったので……。



かなわない、かもしれないことを考えるのは止めました。
考えてしまうと、不安で色々と手につかなくなってしまうので。
 実際、折角汲んでくださった海水を零しましたし……。
なので、みんなが先の話をしている時は、席を外すことにしました。
逃げ、と言われればそうなのだと思います。



嵐は、まだ続くようです。
今日も部屋の隅で雨と風の音と、
みんなの話し声を聞いて、過ごします。