Eno.110 永久の旅人

■ 調和の記録


身体中が痛む…
なんでこんな事になったんだっけ

そうだ、私、嵐の中を出歩いていて
倒木に当たって…

あぁ、よかった…
今までのこと、覚えてる
みんなのことも まだ忘れてない
よかった、本当によかった…

(安心したら眠たくなってきちゃった)

(………ん?)

「…なんかめっちゃ冷た…
え、むしろ寒…」


ひたひたと、体に何かが注がれている
そこはさっき倒木が当たって酷い傷があった場所じゃ…あれ、それにしては沁みないな…



(あぁ、生理食塩水ね)


気がつけばそこは拠点の中で
ボスが無言で私を看病してくれていた

生理食塩水だけでは事足りなくて、追加で緊急医療キットで治療を試みてくれていた…みたいだけど、無言なのは相変わらずで

(みんなから聞いていたけど、ボスもどこかの世界の神様…なんだよね?
神様の意地悪って思ったの、バレてるかな…)


元気になったら ごめんなさいと有難うを言わなきゃ

そんなことを思いながら私は意識を手離した





私はみんなとここから出るんだ
こんな所で倒れている場合じゃない