Eno.37 『幸福を運ぶ青い鳥』フォグ

■ こうかいにっし:しめい

あらしがおわって、ひさしぶりにはれた。あついのはにがてだけど、いまはこのひかりがうれしい。

あらしがすぎたあとのうみに、まえまではなかったふねがながれついていた。オレはいてもたってもいられずにとびだした。オヤブンがいるかもしれないというきたいと、もしもオレののっていたふねで、なかにだれもいなかったらというふあん。ふねをみるまで、ふるえがとまらなかった。
……ふねは、オヤブンのふねじゃなかった。
きょてんにもどったら、イヴァーナサンがふねのせっけいずをもってかえってきていた。これでみんな、ここからだっしゅつできるかもしれない。それをきいたとき、オレはやっとオレがやるべきことをみつけられたきがした。

あらしにもまけない、みんなをたすけられるふねをつくれたら。そうしたら、かえったとき、オヤブンをたすけられるかもしれない。

オレはあんまりあたまがよくない。せっけいずをみても、まだなにからてをつけていいかもわからない。それでも、やくそくした。みんな、オレにまかせてくれるっていってくれたから。

こんどは、オレがたすけるばんなんだ。