■ 雲一つねぇ晴れ空だ
体力を温存していて良かった、が……空腹で思うように動けなかった。
まずは腹拵え、だな。
とりあえず罠の修理は終わって、これがちゃんと動くようになれば食料事情は解決するだろう。
あと、なんだか、あの嵐に巻き込まれたのか、船が流れ着いてやがった。
大砲やら財宝やら、設計図やら……色々と落ちているらしいな。
罠の管理でまァ……時間はとれねぇだろうが、時間がある時にちょっと覗いてみるか。
色々と面白いものも落ちてそうだしよ……ククッ……せっかく城を抜け出してきたんだ。
少しくらい羽目を外さなきゃ勿体ねぇよなァ?
ちょっと、この頃の俺は利口になり過ぎてた気がする。
いや……スエンのことが心配で、そんなこと考える余裕がなかっただけだが。
しかし……スエンも、随分と逞しくなったなァ……。
再会した時もすっかりデカくなってて、再会の喜びと同時に寂しさもあったもんだが、
こう……独り立ちしていくのを見るのも同じ感じだなァ。
──嬉しいやら寂しいやら……複雑な気分だ。