Eno.159 セト=ロベリア

■ ハレのヒにアオゾラ、大罪を綴る

晴れた!!やっと晴れたぞ!!
長い、長い戦いだった……

厄災に打ち勝ったんだ!


皆が笑って、宴をしている。
手の込んだものを口にして……

こんなに浮かれた暖かい気持ちは初めてだ。

海には船が流されてきたらしい。
そこに米やら酒やら浮き輪やら大砲やら……様々な収穫があったようだ。

フォグが脱出のための船を作るらしい。
海賊だったそうだからな。



──



船が出来たら、ここから脱出できるようになる。
そうしたら、僕は戻って(多分戻されるだろうし)、白金に会いたい──


会いたい、けど。
頭の中で、思考が渦巻いている。

会って、どうするの?
彼女はぼくを嫌ってる。
会って、なにがしたいの?
彼女を怒らせたいの?悲しませたいの?


……僕は、彼女は、番で。
僕は彼女を「愛している」、から

それで、彼女は?





────

わかっているんだよそんなことは!!!!!

わかってる、薄々気づいていたさ!
この為に奴は僕に人の心を与えたんだろうな!

白金が僕を好いている訳が無い!
僕が、青が今まで彼女の為と謳い成してきたことは、全て逆効果だったんだから!
僕が彼女を苦しませていた!ずっと!ずっと!転生しても、転生しても、繰り返し!


白金の大切なものを何度も奪った!
彼女が好きだった花畑!
彼女が愛した人!何度も何度も!
邪魔なものが無くなれば、彼女が僕の元に帰ってくると信じていたから!


でも、違ったんだよ……

ここに来て、皆に出会って。協力して、感謝して、してもらって……安否に心を乱して。

はじめてわかったんだ 人の尊さを


ああ それでも

許されるわけが無い──


恨まれるわけだ

僕は、青色は

一番目の魔王の善意を踏み躙り
二番目の魔王には愛する妹を手にかけさせて
赤銅から人の尊厳を剥ぎ取り
黄銅を無間地獄へ陥れた

白金を何度も殺した
何度も傷つけた 何度も奪った
愛する家族 平穏な日々 夢 希望 星


ああ、そりゃあ、殺されるよなあ


どうしようもない


僕は 青は  悪だ

白金の あの子にとっての害悪だ

好きでなんかいちゃいけないんだ





手紙を書くことにした

きっと斬り捨てられる 奴も通しちゃくれないだろうけど

でも 何もしないでいるなんて無理だ

耐えられない


少しでも 綴らなきゃ