■ くらふとあんどくっきんぐ

目が覚めても外はまだ嵐。
そんな中でももふもふの少女は楽しそう。
今度はノコギリを作り、それを用いて椅子を作る。代わる代わる皆で座った。フゥ～
子供は石臼で草をすり潰し料理ごっこ。料理に使えそうな材料が倉庫に充実していく。

風が少し弱まった。
今のうちにと森へ駆け、拾った草を使ってスープを作る子供。それはスープではなくお茶である。
赤い髪の少年は堅実に木材を集め、疲れた体を椅子に預ける。肩をもむ子供。
そうしているうちにいい匂い。もふもふの少女による本物のスープ作りである。
どんな具が合うだろうと語ったり、もっと調理器具が必要なのか悩んだり。

しかし倉庫がいっぱいでもう物を集める余裕がない。
ならば使ってしまおうと、ドラム缶を風呂にする子供。
アヒルのおもちゃも浮かべ、さっそくちゃぷん。
もふもふの少女には茹でられているように思えたようだが、説明を受けて、こちらも入れ替わりにちゃぷん。
あまり風呂が好きではなかった者たち。
けれど無人島で、しかも雨の状況が、楽しさをもたらして。満足感とさっぱり感を得るのであった。

嵐の中のもの作りは止まらない。
赤い髪の少年は羽毛を使ってひよこのぬいぐるみを作成。
ふっわふわの可愛らしいそれを皆でつついたり抱きしめたりと、平和な時間が流れていた。

再び勢いを取り戻した風で、ひみつきちの壁の木材が飛んでしまう。
だが備えあれば憂いなし。倉庫の枝を突っ込んで修復する子供。
もう少し補強が必要だろうかと話し合ったが、そろそろ危ない時間は過ぎて。

空に、青色が戻ってくる。