Eno.110 永久の旅人

■ 宴会の記録


あれから どれくらい経っただろう
嵐は過ぎ去り、拠点では何やら宴会が開かれている

各々自分の故郷の話をしたり、
恋人の話をしたり

…いつかの私にも恋人やそういった関係になった人はいるのだろうか?
キャリーを開けて写真を眺めてみるけど、懐かしさを感じることはあっても、個々を思い出すことはない

自分のことだけ思い出してもなぁ、と思う反面 それも私らしいか、と鼻で笑う



みんなには帰る場所、帰らなきゃいけない場所があるけど、私は自分のバカな願いのせいで 何処かに留まることも、旅を辞めることもできなくなってしまったから、帰還の話には参加できなかった
やきもちってヤツね

後になって、永遠に旅を続けるなら 何処かでまたみんなに会えるのでは?ということに気付いて、急いで怪我を治し始めたのはここだけの話
ふふ、感情の変化が激しいのはシオマネキの頃の私にそっくりね

今夜もみんな、ここに集まるかしら
私もみんなの輪に混ぜてもらえるかしら