Eno.263 折林 枯枯

■ この島に来た経緯

毎日が退屈だった。
趣味と言われるものを色々漁ってみたが、
どうにも肌に合わなかった。
というのも、上達があまり感じられないのだ。

上達のプロセスを楽しめない、というのが正確だろうか?

すぐに上達してしまい、ある程度できるようになる。

このまま生きていても、こういう感じで進むんだろうな、と思った。

だから、ためしに旅に出てみた。

直感でお土産を買い、適当にルートを取る。

自分探しというほど高尚でもないが、
まあ、これがそういうもんなんだろうな。

そうして、乗ったフェリーが爆発した。
正確には、エンジンルーム、と言っていたかな。
どうなったかはあんまり覚えていないが……

とにかく俺はこの島に流れ着いたってわけだ。
生きているのが不思議とも思う。

少なくとも、日常よりは退屈しないかな。
そんなことを考えてしまうのも、おかしな話かもしれない。
見る人によっては厨二病、などと言われるのかもしれないが、
本当にそう思ってるのだから仕方ない。