Eno.452 【滅国の毒】サマエル

■ 終わる間際の楽園で、失うものを数える。

嵐が明けて、みんなでお祭りをした。みんな各々好きなものを食べて、いっぱいおしゃべりをして。西島?お姉さんも元気になったみたいだった。

僕もおいしいものをもらって、傷の手当てをして。冒険者の人たちが元気に騒いでいたから何事かと思ったら、船が流れ着いていたんだって!!僕もちょっと行ってきた!

それで、探検に行ったら色々と見つけて、それで、みんなは帰る時の話をしていた。みんな各々帰る場所があって。

何人かは、帰るのが少し憂鬱そうだった気がする。

セトさまも、お祭りの時はあんなに元気だったのに。いつのまにかすごく悲しそうな顔をするようになっていた。

なんでか呪いの目隠し?が外れてたから、何かあったんだと思う。あの言い方だと、好きな人のことが関係してるのかも。お手紙、ちゃんと書けるといいな。

お姉さんは、また旅に行くみたいだった。

船を作ってくれるフォグお兄さんは、すごくワクワクしてた。メグルお兄さんもイヴァーナお姉さんも、すごく楽しそうに帰る話をしていた。

サートお兄さんの書き置きを見つけた。
ついてきてもいい、って。

……僕はどうしようか。
迷っていたら、アヤノちゃんに声をかけてもらって。灯台から、とびきり叫んで。

アヤノちゃんも叫んでたのにはびっくりした。…あの様子なら、彼女はきっと新しい旅立ちをするんだろう。

いつかまた会えるのかもしれない。

…………

……‥楽しかったなあ、ここでの毎日。

僕は、帰りたくないのかな。

それとも、お別れが寂しいのかな。