■ あいつら全員同級生
嵐がきて、去った。
荒波は宝船を連れてきた。
面白いじゃん。
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ライブ用の譜面をもらったから
人のいない隙をみて弾いている。
俺用に、と貰った白いグランドピアノで。
ロックというと、非ミュージシャンは
強いビートにエレキ系のやかましい音楽を想像しがちだが
電源のない「無人島・バンド」においては
生楽器と肉声のみで工夫された華やかなサウンドになるだろう。
こと、ギター少女はブリティッシュ・インヴェイジョン的な
古き良き時代のロックが好きそうにみえる(本人の演奏スキルはさておいて)。
俺もビートルズは好きだ。
ただああいうのは俺の専門分野じゃ~ないし
あの時代の天才たちのようにやれるとも思ってないから
俺の持てるだけの音楽知識を活かしてなんとかやってみたい。
トリルにブルーノートを混ぜる。
楽しい感じにできそうだと思う。
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時が過ぎるのは早いのか、遅いのか
この無人島生活ももうすぐ1週間になるという。
ひどく気まずかったのは最初だけで、
思いのほかしっかり馴染めてるから驚きだ。
あいつらの思春期特有の情緒の乱気流にむせかえりそうになることもあるが
いい塩梅にバカやる奴らがいるから安心できるね。
なるべくモラルや法は守ってほしいけど。
あと適当にダラダラしてても全然咎められないのもいい。
みんな自分や周囲のことで手一杯だから、怠け者にかかずらってる暇なんてないわけだ。
俺も誰とも友達じゃないから、過度に心配することがなんにもない。
でも、面白い顔見知りはできたから
帰還してからもたまには学校に遊びに行ってもいいかなって思ったよ。