■ 一抹の不安
ふと、夜中に目が覚めた。
嵐を乗り越えて、船が出来上がって。
後は島から脱出するだけ、
みんなハッピーエンドで盛り上がっている。
俺たちは、嵐の前のように最善を尽くしただろうか。
船を作るか皆で相談した時もそうだ。
海に出たら後はない。
考えられる全てを試し、用意したか?
俺たちが生き延びるための何かを、見落としていないか。
俺はいつだって考えすぎる。杞憂であってほしい。
だが祈るくらいなら、足を運び手を動かす。
あの日に流されてから今日までずっと、そうしてきた。
生き延びるには、それしかない。