Eno.159 セト=ロベリア

■ 青色、混色の魔王の語ることには

「……そうそう、そろそろ君も違和感を感じているだろう。」

僕は一体誰に向けて話しているのか?

「君だよ、君。上位存在。創造主に類するもの。」

「機会あってね、少し認識できるようになったんだ。
 僕はさほど気にしていないから安心していいよ。」

──

「実はね。青色を残す気は無かったんだよ。」

「僕らからすれば、青は諸悪の根源、
 次の世に残してはならないものだったから。」

「──でも、
 創造主が残せと言ったから、そうするしかなかった。

「彼は上位存在たちに大層気に入られたようでね。
 このまま消してしまうのは惜しい、だと。」

「正直ふざけてんのかこいつとは思ったよ。」

「けれど、創造主には逆らえない。
 そもそも『それが正しい選択だ』と思わされてしまうからね。」


「セト=ロベリア。アベルの弟の名。
 『いつも愛らしい』『謙遜』の少年と、『貞淑』を謳い『悪意』『敵意』を産んだ神の混成体。」

「──媚びた奴。」

「脱出する時、どんな顔をしているか楽しみだよ。」


──


「あ、そうそう。実はこうやってラジオみたいに話すの好きなんだ。」

「おたよりも受け付けちゃうよ。創造主越しで。」

「きっと彼について不可解な点、まだあるでしょ?
 興味があったら質問なりなんなりどうぞ。」