Eno.27 空屋敷 景

■ 空屋敷忍法帖 ~ 其ノ陸 ~

島流し6日目。嵐去って晴れ時々雨なり。

夜に皆を集めて今後のことを話す。
石だけに意思の統一を───……












「出来る訳もなし……
 いやそらそうよ!
 そこまでやれたらもう神ぞ?」



「不安な時に悪い言うたかなぁ。
 毎回言い出すタイミング分からん。
 あと実は脱出物資足りなくて笑う。
 後出しであのレシピはキツないか先人さん」



「…結局、僕が欲しかったのは……
 全員の賛成とかではなく、みんなと
 なんかの話をするキッカケだったかもなぁ。

 御坂が言わなきゃきっと反対無視で進めとった。
 しゃあないやろ、このクラス、
 最初から最後までバラバラなんやから。
 全員ビシバシの高校生やぞ?」



「島の脱出すら意思が統一するか怪しいなぁ。
 残るって言い出す子もおるかも知れん。
 
 だからその前に、一度だけでも。
 みんなが同じ方向を向く機会があれば、
 何か変わると期待したんかもなぁ僕は」





「だから出来ることをやろ。
 反対されるのは変わらんとしても、
 せっかくの級友と話す機会や。

 これが終われば僕もう居ないかもしれんし。
 このチャンスは逃さんでおこうかな」















………









「いや、やっぱつれぇわ。
 僕の情緒 最後どうなるのこれ?」