■ 空屋敷忍法帖 ~ 其ノ陸 ~

島流し6日目。嵐去って晴れ時々雨なり。
夜に皆を集めて今後のことを話す。
石だけに意思の統一を───……

「出来る訳もなし……
いやそらそうよ!
そこまでやれたらもう神ぞ?」

「不安な時に悪い言うたかなぁ。
毎回言い出すタイミング分からん。
あと実は脱出物資足りなくて笑う。
後出しであのレシピはキツないか先人さん」

「…結局、僕が欲しかったのは……
全員の賛成とかではなく、みんなと
なんかの話をするキッカケだったかもなぁ。
御坂が言わなきゃきっと反対無視で進めとった。
しゃあないやろ、このクラス、
最初から最後までバラバラなんやから。
全員ビシバシの高校生やぞ?」

「島の脱出すら意思が統一するか怪しいなぁ。
残るって言い出す子もおるかも知れん。
だからその前に、一度だけでも。
みんなが同じ方向を向く機会があれば、
何か変わると期待したんかもなぁ僕は」

「だから出来ることをやろ。
反対されるのは変わらんとしても、
せっかくの級友と話す機会や。
これが終われば僕もう居ないかもしれんし。
このチャンスは逃さんでおこうかな」
………

「いや、やっぱつれぇわ。
僕の情緒 最後どうなるのこれ?」