■ ボロの手帳、十一頁目
この島から何らかのジャミングがなされている。
他のそうなんちゅ共がどのような能力を秘めているかは知らんし視ることも叶わないが、少なくとも私はそうだった。
転送だろうが異世界渡航だろうが私には朝飯前だ。
だがこの島で私は、ロクド・インバレクテは只のヒトだ。
そんな御大層な術なぞ忘れ呆けてしまったとも。
クソッタレな過去に逆戻りだな、クソが。
正直泳いで島から離れるというのも一つの手段だった。
浜に打ち上げられたサメを見てすぐにやめたが。
筏を拵えて島から離れるというのも一つの手段だった。
不安定な天候、そして嵐を耐え忍んで諦めたが。
生きる為なら手を尽くす。なんだってやってやった。
過程なんぞ結果で塗り潰す。昔から私はそうしてきた。
靴を舐めるも比喩では済まさぬ程、薄汚れた坊主は足掻いたとも。
生きる為なら、釣りだってする。
生きる為なら、縁を繋いでやる。
生きる為なら、手を貸してやる。
この七日間。それだけのことだ。
…………まあ、この悪党にも情というものがある。
遠くに捨ててもすぐ手に戻ってくる、私にとっての弱点だ、汚点だ、呪いだ。
ああ、痛いほど理解しているとも。
寝覚めが悪い、理由はそれだけで充分だろう?
でなくば異世界長期出張の直前にモノ注文しやがった
バカゴリラの配達物受取の代理なんぞせんわクソボケ クソ思い出したら苛々してきたクソクソ