■ サメ

「サメを食べよう!」
少年は彼女を引きずって砂浜に行った。木の実に飽きたのかもしれない。

「私がやるわ」
子供にナイフを使わせるのは危険だから少年を止めた。
何とかサメを捌いたけど、こんな無人島で料理の腕を振るう余裕もない。彼らはサメ肉をそのまま直接焼いた。
「せめて塩を…あと果汁とハーブも入れておくほうが…」

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一口食べたが、まずくはないがとてもおいしいとも言えない。
少年は木の実や野草に飽きたからか、結構美味しそうに食べている。

「味はどう?」
「意外と悪くないよ」


彼女は昔兄と食事する時のことを思い出した。
兄はいつも静かに食事を済ませていて、自分の料理に何も評価したことがない。
ある日、勇気を出して「味はどうですか?」と尋ねた。兄の答えは相変わらず冷ややかだったが、ほめられているように聞こえた。
それを聞いて思わず嬉しく微笑んだ。

顔を上げると兄が冷たい目で自分を睨んでいた。
「その顔は何だ?俺をペットだと思っているのか?」
「え?そんなこと…」

「パァン!」


少年はクラッカーをのヒモを引いた。
「この前小屋で見つけたのさ、ピースフルなんかが書いてある奴。」
「サメを初めて食べた記念にこれあげる!」
渡されたのはあまり見たことない小さな木の実。
「甘い…」
木の実はいつもの酸っぱいものではなくかなり甘いものからか、思わずほっこりした。

「具合悪かったら無理しないで、ぼくも色々手伝から」
「うん」
