■ 六日目
嵐を無事に乗り切れた、と言っていいだろう。
拠点が少し壊れたぐらいで、
それも備蓄の大枝でなんとかなるレベルだった。
流れ着いた漂着船ではしゃいで怪我する二人がいたり、
まあ別口で大変なことはあったけど。
差し迫っては、海面が上がっているのが気になる。
これは間違いなく例の便箋で言うところの満潮の予兆だろう。
島一帯を飲み込むほどの激しい満潮、
この島で思いつくようなレシピ程度の建造物では、おそらく耐えられないだろう。
とすれば道は二つ。
とにかく急ごしらえでもボートレベルのものを作って外海に漕ぎ出すか、
便箋に書いてあった通りがかる船を信じて、目印をたくさん作るか。
両方進めていくべきだろうな。
ボートで漕ぎ出したところで先はあんまりないだろうから、
できればこれはやりたくはないが……
最悪は二人を先にボートで送り出すべきだろうな。
俺が助からなくても俺は後悔しないだろうが、
二人が助からなければ俺は一生後悔するだろう。
退屈な人生と共に。