■ 日本語の日記 十二頁目
先の空屋敷殿の提案は、
またまたクラスに波紋を呼ぶ事となり申した。
とは言え、こう言っては不謹慎になるかも知れないけれども、
拙者はあのように意見を戦わせるクラスメイトを見るのを、
割合、楽しんでいる所があるでござる。
それは、ああいう事態が起こればこそ、
それぞれが持ったそれぞれの色を、
よりはっきりと見る事が出来ると考えるからであって、
別に仲違いが楽しいとか、
そういうつもりは決してないのでご安心召されよ。
それにしても。
あのような場面においては、
やっぱり三城殿が頼もしいでござるな。
元々持ち合わせた鋼のメンタルで
苦境を跳ね退け続けているような御仁は、
このクラスでもちらほら居るように思うけれども、
そういった方々を除いて、
一番この生活に『毒されていない』のが三城殿だと思うでござる。
ともすれば、どうしても合理へと寄ってしまいがちなこの島で、
彼女の差し伸べる『毒されない普通』は、
変化に耐えられない人々にとっての福音でござろう。
故に、拙者はこの日記をこう結ぶ。
三城殿、マジ天使では、と。