■ ここでいったんこまぁしゃる
つるっとすべって
どっぷんおちて
たかいみずしぶき
あとはしずか
もがいてもがいて
かいめんにてをのばして
まるでまだやることがあるように
みにくく もがいて
しずんでいく
◇ ◇ ◇
████████████
█████████████
█████████████
███████████████
███████████████
██████████████
███████████████
██████████████
███████████
██████████
████████████████████
█████████████████████████████
███████████████
█████████████
──ほんの少し思い出すフレーズだった。
◇ ◇ ◇
…………?
……???
困ったな。
今は起きている?
…ああ、起きている。よかった。寝ているはずがない。岩場だ。
大丈夫だ。波音が聞こえる。
静かなものだな。
聞こえている。
足を滑らせて、転んだ、衝撃が骨身に響いている、これは現実だろう。やらかし。
いやマジで死ぬかと思った………泳げてよかった。ここまで来て死にましたとか流石にシャレにならないだろう。
ノートを探しに来たが…ううん、森でおとなしく木を切っていたほうが役だったかもしれないな……
なんとか浮き上がった。浮き上がって、起き上がって、陸に足をつけた。
だ、いじょうぶ?
大丈夫か?
ああ、大丈夫。
変な明るさはない。
視界良好、問題はなく。
足元の水が、満ち満ちてゆき、自分の膝まで来ているのを。
その冷たさをと、波が揺れるのを。
水平線の向こうと、ただ、来る何かの音に耳を澄ませながら。
よく澄み切った頭の中で、音を聞いて。
夢見心地ではない、さめたまま。
ただ、ほんの少しの間だけ、見ていた。
…拠点に戻らないと。
みんな、準備をしている。
俺も、準備を進めないとなあ。こんなところで絡んでないで。
キット、塩と真水から始めるかな。海水は手元にあるしな…ベルトと保存食のための香辛料は、船だったかな……
そういや、気づいてもらうためとはいえ、花火が上がるんだっけな。楽しみだな。