■ 無題
(ぬいぐるみを作っている。
水族館のお土産のぬいぐるみなんかが好きなのだ。
二人はきっとべつべつの世界に帰るのだろうけど、
もしもこれを持って帰ったら、ひょっとすると思い出してくれるかなぁ、なんて思いながら。)
(突然知らない無人島に漂流しちゃって訳がわからないし、今も夢みたい。
だけど夢から覚めても、私はここの日々のことも、二人のことも忘れないと思う。
暢気なものだけど、だってすごく楽しかったから、── )
(だから、よく知らないあの二人の、道を分かれた先のこれからも、
楽しければいいと願っていた。)